Posts categorized "よんでみた"

お勧め本リスト

オトナの事情にまみれて疲れ果てた友人から「癒される本」を教えろとリクエストがありましたが、そりゃ難しいよ。
色々考えてみて、ここ数年で読んだ本の中からどちらかと言えば「読みやすい」「前向き」な話でお勧め本をリストアップしてみました。
まあ、普段こういった視点で選んだ本を人に薦める事はあまりないのでブログに記録しておきます。
順番は最近読んだ順です。
多分、友人のリクエストには全くマッチしてないんだろうなぁ・・

「阪急電車」(有川浩)
http://bookmeter.com/cmt/19371043
身近に起きそうで起きない、いい話集。

「しゃべれどもしゃべれども」(佐藤多佳子)
http://bookmeter.com/cmt/10717060
見習い噺家のお話。前向きに生きるって大事。

「あかんべえ<上・下巻>」(宮部みゆき)
http://bookmeter.com/cmt/9741248
宮部さんは時代劇に限る。上巻はちょっといらいらするけど。

「GO」(金城一紀)
http://bookmeter.com/cmt/7455692
ネガティブに考えたら負けなのよね。

「四十九日のレシピ」(伊吹有喜)
http://bookmeter.com/cmt/7030125
泣かせる話。泣かせられた。

「サクリファイス」(近藤史恵)
http://bookmeter.com/b/4103052511
自転車レースが分かんなくても一気読みできちゃう。

「空中ブランコ」(奥田英朗)
http://bookmeter.com/cmt/3495256
前向きっていうか、全てがどうでもよくなる可笑しさ。

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1月の読んだ本まとめ

そしてななんとなんと、1月は読んだ本は0冊だー!。
なんとも残念。厳密に言えば読んでないこともないんですが、読書メーターに登録するヒマも余力も気力もまーったくなかったのです。まぁ読んだとはいえ2冊なのでこれは2月分にまわしてもなんの支障もないですね。
今月は移動時間くらい読書に当てる余裕が欲しい。まずはそこから。

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12月の読んだ本まとめ

年越してひと月たってしまいましたが昨年の読んだ本まとめです。
12月もぜんっぜん読めませんでした・・。せっかく図書館が再開したというのにー。
辛うじて3冊(といっても上中下巻ですが)読めたのは海洋SF。スケールはでかいは登場人物は多いはで結構おもしろかったです。それにしても、ヨーロッパの作家はアメリカの描き方がどうしてもああなるんですかねー。

12月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1658ページ
ナイス数:22ナイス

深海のYrr 〈下〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)深海のYrr 〈下〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)
展開の多さといいスケールの大きさといい、なかなか読み応えがあった。たくさんの科学者達による未曾有の危機との戦いが描かれる。謎解き要素がたくさんあってスピード感もありドキドキしながら読めるのだけれど、そのスピード感にちょっとムラがあるのが残念。また、科学的な要素とスピリチュアル的な要素があまり融和せずに語られるのもなかなか理解しにくいし、アメリカの描かれ方もちょっと飽きたかな。全体としてとても面白いだけに、いろいろと言いたくなる。
読了日:12月21日 著者:フランク・シェッツィング
深海のYrr 〈中〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)深海のYrr 〈中〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)
感想は下巻に
読了日:12月21日 著者:フランク・シェッツィング
深海のYrr 〈上〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)
感想は下巻に
読了日:12月21日 著者:フランク・シェッツィング

2011年12月の読書メーターまとめ詳細
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11月の読んだ本まとめ

11月なんですが・・なんということでしょう!記録無しです!いかん、これはいかんですよ。
実は11月も本を全く読んでいない訳ではないのです。
でも、読み始めたはいいのですが、あんまり面白くなかったり・・
最寄りの国立中央図書館が改装中なのでやむなく貸し出し期間が短い府中図書館まで借りに行き、読んでる途中で期限が来て返却せざるを得なかったり・・
まあ一番大きな要因は色んな意味で余裕がなかったということでしょうか。余裕が無い時こそ本を読んで心を落ち着けないといけないんですが、それが出来てない。そりゃあ胃痛や神経痛にもなるってもんです。
やっと12月に入って国立図書館が再開したので、以前のペースに戻そうと思ってます。まずは小川一水氏のSFからかな。だって1巻だけ読んだところで図書館が改装休業になっちゃったんだもの!3巻まであるんだもの!

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9月の読んだ本まとめ

遅まきながら、9月の読んだ本まとめです。
ああ、なんてこった!とうとう月に1冊になってしまった・・

気を取り直して紹介すると、バーナム博物館は面白いタイプの幻想小説(と呼んでいいのかな?)です。誰もが読んだ事のある「千夜一夜物語」や「不思議の国のアリス」を解説しながら、オリジナルの物語を追加してしまうという荒技。元々これはお話なんですよと解説されながら、その主人公が我々の読んだ事の無い新しい物語の中で思考する状況を見せられる。すると読んでいる我々は観察者と体験者を同時に味わうという極めて不思議な状態でふわふわと浮遊する。だが、これがかなりクセになる・・(笑)。

9月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:347ページ
ナイス数:20ナイス

バーナム博物館 (白水uブックス―海外小説の誘惑)バーナム博物館 (白水uブックス―海外小説の誘惑)
有名な書物の引用や、現実とも妄想ともつかない物語が楽しい短編集。さも現実であるかのように煽るような理屈っぽい文体と、反面どんどんと非現実的に展開する物語が特徴的。お気に入りは不思議の国のアリスからの引用の「アリスは、落ちながら」。穴に落ちたアリスが何故か底に着かず、落ち続けるなかであれこれ思考するお話。それと天才マジシャンの生涯を追ううちにいつのまにか幻惑の世界に絡めとられる「幻影師、アイゼンハイム」。
読了日:09月10日 著者:スティーヴン ミルハウザー

2011年9月の読書メーターまとめ詳細
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8月の読んだ本まとめ

8月も少ないですねー。記録的に少ないです。
さて、8月は某氏にお勧めされた「蝦夷地別件」by船戸与一です。アラブ世界を舞台とした「砂のクロニクル」でかなりガツンとやられたので期待してました。今回は舞台は江戸時代の北海道。相変わらず何人もの登場人物達がからみあって大きな事件に関わっていく様を描かせたらこの著者はすごいですね。おまけに読んでいるうちに「蝦夷(アイヌ)」に強制的に感情移入させられてしまう。いつのまにか内地の人間は「敵」だと思っている自分がいて怖い(笑)。謎解き要素もあるのでぐいぐい読み進んでしまい読み終わるまであっというまでした。ただ、最後ちょっとエンターテインメントに走ってしまい復讐物語として収束させてしまったのはもったいない!そんなものなくても物語の力は十分あったのに・・。


8月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1783ページ
ナイス数:21ナイス

蝦夷地別件〈下〉 (新潮文庫)蝦夷地別件〈下〉 (新潮文庫)
江戸末期の北海道(蝦夷地)を舞台とした、国籍や立場の異なる登場人物が絡みあう群像劇。蝦夷の独特の言葉を読み搾取される蝦夷達を見ていると、まさに日本ではない異国の地にいる気分になってくる。誰が何を考えて動いているのか、背景はなんなのか、国同士の駆け引きや謎も多くちりばめられており時間経過は長いのだけれど展開は早い。キーマンとなる登場人物達がお互いに密接に関わりすぎているのが若干不自然に感じるが、ダイナミックなストーリーと個人的な事情を絡ませる書き方はさすがで一気に読めた。
読了日:08月22日 著者:船戸 与一
蝦夷地別件〈中〉 (新潮文庫)蝦夷地別件〈中〉 (新潮文庫)
感想は下巻に。
読了日:08月22日 著者:船戸 与一
蝦夷地別件〈上〉 (新潮文庫)蝦夷地別件〈上〉 (新潮文庫)
感想は下巻に。
読了日:08月22日 著者:船戸 与一

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7月の読んだ本まとめ

いまさらですが、7月分のまとめです。
7月は少ない!どうも仕事のペース配分がうまくなくて、読む時間が確保しにくい・・などと言い訳。
さて少ない中で取り上げるとすると岩波新書の「イスラエル」ですかね。限られたページ数の中に詰め込まれていますので少々読みにくいですが、内容は入門者には十分でした。
昔から不思議だったんですよね、20世紀にもなってなんもないところに突然国が出来ちゃうなんてどういうことだったんだろうって。まあ共産圏が崩壊したり、アフリカでも内戦の結果国が分裂しちゃう現代では不思議でも何でもないんだけど。ただ、「宗教によって結びついたイスラエル人による単民族国家」だと思っていたのが、実はそうでもないということがこの本のおかげで分かった。そんな単純な話あるわけないよね。

「ねじまき少女」の方はたくさんの賞をとったらしいので期待してたんだけど、ちょっと期待はずれ。近未来の東南アジアという雑多な世界を舞台としたサイバーパンクな世界観は好きなんだけれど、新人類と呼ばれる遺伝子操作された「日本人より日本人らしい」「人造人間(少女)」が「日本で作られ」「日本の実業家の秘書のような働かせ方をしている」というのは理解できない。ステイタスのために所有するという考え方もあるでしょうが、おそらく国内では悪趣味だと思われるのでは・・・。

7月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1246ページ
ナイス数:32ナイス

居住の貧困 (岩波新書)居住の貧困 (岩波新書)
政策策定という視点からセイフティーネットとしての公営住宅などの必要性を説く本書。政策論なので理想主義的で公共サービスありきのため、国や地方公共団体の財政が厳しい現在ではいささか説得力が足りない。だが、住宅に関わる者なら公共の精神を忘れないためにも読んでおいた方がいいかも。
読了日:07月20日 著者:本間 義人
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)
環境破壊による海位上昇と、パンデミックに大打撃を受けた後の近未来の物語。舞台はタイ王国で、細かい状況の説明はほとんどない。様々な人々が登場しそれぞれの事情と欲望が絡み合ってひとつの歴史が動く瞬間を描いている。舞台は狭い範囲だしハッピーエンドとはとても言えないにもかかわらず、物語はダイナミックで面白い。ただ、ねじまきと呼ばれる遺伝子操作された新人類の女の子達が日本で作られ教育されているという点だけがどうにも違和感が残る。
読了日:07月17日 著者:パオロ・バチガルピ
ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)
読了日:07月17日 著者:パオロ・バチガルピ
イスラエル (岩波新書)イスラエル (岩波新書)
イスラエルの建国の過程について、全く知らなかったので勉強になった。単民族国家ではないことがようやっと理解できた。しかし、60年の歴史をこのページ数で網羅するのはやはり無理があり、表面をなぞる感じなのはいた仕方ない。一番興味深く読めたのが後書きという・・。
読了日:07月11日 著者:臼杵 陽

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6月の読んだ本まとめ

さあ、暑くて本の読みにくい季節になってまいりましたね。
クーラーはできるだけつけない生活を心がけていますので夏は暑いと相場が決まっておるのです。
あ、別に思想的な理由とか震災があったからとかいう理由「だけ」ではないので念のため。

さて、6月は10冊。
今月ハマったのは鑑識官リンカーン・ライムのシリーズ。アメリカのテレビドラマ「CSI」にもハマった実績があるんですが(その節はDVD貸して頂いたSさん有り難う)、やはり科学捜査というものは面白い。さらにこのシリーズは、物語内の日数が1週間以内というのがすごい。スピード感が最高です。
それから「ドリアングレイの肖像」は以前読んだ「山猫」と、貴族というものについて対比すると面白い。同じ退廃でも質が全く違う。
一報で、扱いに困ったのは「恐るべき子どもたち」。ストーリーを読みこむべきなのか、情景を美しいと「感じる」読み方をするべきなのか不明。姉弟の我が儘っぷりに辟易しちゃうと、ストーリーとしては読みにくい事この上ない。しかし実はこの姉弟にはモデルがいたんだそうで、そう思って見直すと感じるものも無いではないが・・・。

6月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3901ページ

コフィン・ダンサーコフィン・ダンサー
ライム&サックスの鑑識官コンビの2作目。今回は凄腕の殺し屋が相手。物語内の期間が短いことと、相手が凄腕であることでものすごい緊張感が最初から最後まで持続するところが凄い。途中で読むのをやめられない。若干説得力に欠ける部分も無い訳ではないが、それでもこのスピード感と設定の細かさと、どんでん返しのあざやかさは驚きだ。次作にも期待。
読了日:06月30日 著者:ジェフリー ディーヴァー
ボトルネック (新潮文庫)ボトルネック (新潮文庫)
何もかもがうまくいかない「僕」が突然放り出されたパラレルワールドのような世界。SFチックな設定のライトミステリーだが、正直言えばSFとしてもミステリーとしても青春ものとしても物足りなかった。他作品に期待。
読了日:06月30日 著者:米澤 穂信
恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)
お互いを攻撃しつつも、同時に依存する関係である姉弟。社会生活に馴染めないが生活には困らない彼等は、自分たちと少数の他者だけで完結した、ある意味恵まれた環境にある。大人へと成長する必要のなかった彼等のユートピアが崩れ行く様は、驚くほど呆気ない。
読了日:06月30日 著者:コクトー
ミストボーン―霧の落とし子〈3〉白き海の踊り手 (ハヤカワ文庫FT)ミストボーン―霧の落とし子〈3〉白き海の踊り手 (ハヤカワ文庫FT)
魔法に代わる「体内の金属燃焼」で起こす能力が支配する世界を舞台に、身寄りの無いヒロインが成長していくファンタジー。「帝国」「圧政」「貴族」「無力な民」「不思議な力」「義賊」「実は高貴な血筋」などおおよそヒロイックファンタジーに必要な要素はほとんど網羅しているのだけど、若干世界設定と人間描写が甘く感じる。それでも、<能力戦>描写と<最後のどんでん返し>のストーリーで帳消しにしてくれる力があった。最初は違和感のあった金属燃焼のシステムが、実は頭使う上に緊張感もありアクションも派手だし非常に面白い。続編も読む。
読了日:06月23日 著者:ブランドン サンダースン
ミストボーン―霧の落とし子〈2〉赤き血の太陽 (ハヤカワ文庫FT)ミストボーン―霧の落とし子〈2〉赤き血の太陽 (ハヤカワ文庫FT)
感想は3巻に。
読了日:06月23日 著者:ブランドン サンダースン
ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 (ハヤカワ文庫FT)ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 (ハヤカワ文庫FT)
感想は3巻に。
読了日:06月23日 著者:ブランドン サンダースン
インシテミルインシテミル
怪しいモニター募集に応募した大学生が主人公。クローズドサークルな場所と設定にドキドキしながら読み進める。案の定事件が起こるが、推理のとっかかりがほとんどなくて流れに任せていると、終盤に突然事態がバタバタと変わり出してだんだん全体像が見えてくるのだが・・。いや、突如内輪ノリで緊張感がガタ落ちですよ。一番盛り上がってしかるべきところなのにー。途中までは良かったのになぁ。
読了日:06月12日 著者:米澤 穂信
ボーン・コレクターボーン・コレクター
元凄腕鑑識のライムと熱い女性警官アメリアのタッグによる1作目。骨に執着する連続殺人犯は何故か次の犯行のヒントを必ず残して行く。現役に引き戻されたライムは超偏屈なのだが、とにかく優秀でワクワクさせられる。自分が動けないので、反抗的なアメリアが代わりに現場に向かうのだがそのやりとりがまた面白い。科学分析、謎解き、スリル、アクション、人間ドラマまで入った贅沢で完成度の高いエンターテイメント。
読了日:06月12日 著者:ジェフリー ディーヴァー
氷菓 (角川スニーカー文庫)氷菓 (角川スニーカー文庫)
省エネ少年折木の古典部での謎解き高校生活。謎についてはとても身近で突飛な事は何ひとつ起きないので、安心して読める代わりに刺激も少ない。どちらかというとキャラものとして読みながらパズルを楽しむとよい。
読了日:06月12日 著者:米澤 穂信
ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)
罪や老いを全て肖像画に肩代わりさせ、行為の結果について自分の事として考えなくてもよくなったドリアン。ひたすら快楽主義に走るけれども、満足感からは程遠い。これは貴族から責任と誇りを取り除いたとした時に見えてくるものでもある。ドリアンの言うように、人生を芸術と考えた時に「美しさ」とははたして快楽なのか。
読了日:06月12日 著者:ワイルド

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5月の読んだ本まとめ

あいかわらず本ばっかりでスイマセン・・。

さて、5月も低調で6冊です。
このなかではやはり天冥の標シリーズでしょうかね〜。僕好きなんですよね、小川一水氏。ライトタッチのSFが得意な方なんですが(昔で言うと星新一氏とか新井素子氏と同じくらい読みやすい)、でも設定がしっかりしてるのでライトノベルではない。キャラ頼みでもないしね。それと全作品に通じる雰囲気として「前向き」さがあって好印象。宇宙の辺境でどんな困難に陥っても、地球がどんなエイリアンに侵略されちゃっても、それもありじゃん!的なノリ(笑)。
まあそんな小川氏の長編大作の3巻まで読みました。(以下10巻まで刊行予定だそうです)
銀河系を又にかける壮大なストーリーなんですがそこは小川氏、緻密なハードSFや銀英伝のような戦記物にはならんのですよ。おまけにありとあらゆるSFの分野を詰め込もうとしているらしくて各巻ごとにテーマが違う、主人公も違う、場所も時代も違うという・・。いや、楽しみですよ。


5月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2445ページ

天冥の標 3 アウレーリア一統 (ハヤカワ文庫 JA)天冥の標 3 アウレーリア一統 (ハヤカワ文庫 JA)
第3巻目は今度は太陽系を股にかけた宇宙航海モノに。海賊狩りをするアンチオックス達の活躍がとても気持ちよいです。徐々に1巻と2巻に出てきた名前がちらほらと聞こえてくるようになり、人種やキャラクターの繋がりはなんとなく分かってくるのだが・・・でもやっぱり全体は見えてこない!うまいな~。単体の物語としても十分面白い。ますます次巻に期待!
読了日:05月16日 著者:小川 一水
天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)
第2巻目は1巻から打って変わって近未来の日本を中心に描かれるパンデミックの恐怖と世界規模の混乱。伝染病の発生と、それを封じ込めようとする医師団の戦い。そして運良く生き残った人々へも差別が襲いかかる。最初から最後まで徹底した重圧感と緊張感に圧倒された。そして少しだけほのめかされる1巻との共通項。でもそれが一体どうつながるのかはさっぱり分からないままなのだけれど。単体の物語としても面白かった。さて、次巻に期待!
読了日:05月16日 著者:小川 一水
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
10巻にもなるらしい壮大な物語の序章・・というか、正直どの辺りに位置する話なのか分からない。いろいろとてんこ盛りです。環境の悪いある星にやってきて暮らす人々。狭い世界に暮らす様々な生物や無生物達が徐々に登場してくる。それぞれの抱える事情もだんだんと分かってくるのだが、さあ、どうなるー!というところで第1巻終了。この巻だけでも十分楽しめるのだが、全ての謎をすっきりするためには全巻読破するしかないのだろう。
読了日:05月16日 著者:小川 一水
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
感想は下巻に
読了日:05月16日 著者:小川 一水
風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記
中世ファンタジーとSFをうまく融合させたお話。世界設定や登場人物たちがよく練られていて安心して読める。地道な町づくりの醍醐味が堪能できた。主人公が有能になる過程や異星の生物達についての説明や描写が少し物足りないが、この規模の物語をこのボリュームでまとめるのはさすが。
読了日:05月07日 著者:小川 一水
ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
小学生くらいの男の子が気になるもの。研究、探検、オトナのお姉さん、同級生、いじめっこ、UFO、宇宙、ブラックホール、不思議な出来事、そしてペンギン。そんな全てが詰まったなさそうでありそうな物語。たくさんの問題の正体は何かひとつの問題かもしれない。でも問題が解けるという事は必ずしも幸せな事ではないのだ。オトナへの小さな一歩。
読了日:05月04日 著者:森見 登美彦

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4月の読んだ本まとめ

3月はいろいろあり過ぎで読めなかったので4月は挽回・・とか言いながらやっぱり5冊だけ(笑)。

さて、今月のお気に入りは「しゃべれどもしゃべれども」ですね。
なんかね、テンポもいいし内容も前向き。それに登場人物が全員隅々までいい味出してるんですよ。みーんな悩みがあってもいいじゃないか!って感じ(どんな?)。
逆に、この春映画も公開された「わたしを離さないで」の原作はちょっと期待はずれでした。
近未来における定められた運命の子どもたちの話なんですが、どうにも登場人物達が受け身過ぎること、それからSFとしても無理目の設定が僕が違和感を払拭できなかった原因じゃないかと思います。
で、問題作の「一九八四年」。
書かれた当時から見ると未来だった1984年のお話。極端な共産主義社会(のような)世界を描いているんですが、い・・息苦しい!おまけにこれって共産主義社会だろうが資本主義社会だろうが関係なく存在するよなーって思われるものが、これまた極端に描かれ・・。
おそらく、どんな主義主張を持った国(あるいは団体)も、このようなある意味全体主義的な落とし穴に落ちる可能性があるってことかもしれない。突き詰めれば人間の欲から発生するものによって。

4月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1894ページ

ルナティック ガーデンルナティック ガーデン
SFジャンルなんだけどヒューマンドラマの要素が大きい。が、ちょっと中途半端な印象。どうせならもっと人間関係を掘り下げても良かったのでは。あと、「宇宙に庭を作る」というテーマは是非ひとつの解答をみせてほしかった。
読了日:04月30日 著者:太田忠司
ふがいない僕は空を見たふがいない僕は空を見た
事件や周囲の環境に追い詰められた人々が、諦めるか踏みとどまるかの瀬戸際での葛藤を執拗に描く短編集。閉塞感の漂う話が多いのだけど、文章が上手くてサクサク読める。最終話でちょっと救われた気分に。
読了日:04月24日 著者:窪 美澄
わたしを離さないでわたしを離さないで
寮生活を送る少年少女達の大人になる過程を描いた青春小説。だが彼らには、我々が当たり前の事が当たり前ではないと定められている。やや強引な設定なのに引き込まれてしまうのは、1人称で丁寧に語られる物語が不自然さを忘れさせてしまう程自然だから。根本的な疑問を抱かない、抱く事の出来ない彼らに、人間のエゴが現れているようで哀しい。
読了日:04月23日 著者:カズオ イシグロ
しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
修行中の噺家三つ葉が、自己表現に難ありの性別年齢の異なる3人に落語教室で教え始めたことから起こる山あり谷ありのお話。4者4様のコミュニケーションのまずさ。でも言葉にならない思いが表情やしぐさで表れていて、その意味を想像しながら彼らの騒動を追いかけているだけでとても楽しい。主人公のリズムの良い語り口も相まって、不器用でもいいから前に進み続けるっていいなって思わせてくれる。主要登場人物以外も、かなりいい味出してます。満足度の高い1冊。
読了日:04月19日 著者:佐藤 多佳子
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
ビッグブラザーなる指導者のもとで統治される1984年の物語。思想も行動も過去さえも監視され管理される近未来社会を描く。著者が社会主義に傾倒していたというところがミソ。ならばなぜこんな小説を?というところを考えると興味深い。それと「二重思考」なるものが出てくるが、「んなことあるか!」と最初は思うのだけれど、よーく考えてみると我々が日常的にやっていることを極端にしただけ。筆者の術中にハマった気がした。
読了日:04月15日 著者:ジョージ・オーウェル

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