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名スピーカー・NS-1000M

世に名機と言われるオーディオ機器はいくつもありますが、何の因果か友人経由でYAMAHAのNS-1000Mという名スピーカーを譲ってもらえる事に。
昔から一度でいいので音を聴いてみたいスピーカーのひとつだったので狂喜乱舞です。
聴いてみるだけじゃなくて我が家に来ちゃったんですから。
NS-1000Mについての詳細はこちらのページを参照下さい。
http://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-1000m.html
というわけで早速レビューなど。

[1.前提条件]
僕は音楽ジャンルはなんでも聴くんですがジャズやクラシックは少なめです。ハードロックとヘヴィメタルも聴くところは普通の人とちょっと違うかもしれません。色づけの少ない比較的素直な音が好きですが、一方で弦楽器の響きや女性ボーカルの艶っぽい歌声も好き。オーディオ機器については、神経質な使い方は全くしてません。あまり広くない部屋に値段のあまり高くない機器をアバウトに置いて、安いケーブルで繋いで楽しんでます。

[2.繋いでみた]
なんと、僕の持っている真空管パワーアンプ(定格出力8.3W+8.3W)で鳴ってくれます。聞いていてパワーが足りてないという感じはありませんし、むしろ手持ちのトランジスタアンプ(100W+100W)よりクリアーで透明感のある音がします。駆動力のないアンプでは低音が出ないって言っている人もいるようですが、ホントかなぁ。音のバランスは、僕の好きなフルレンジ一発の音をそのまま拡大した感じ。あの感じを3つのスピーカー使ってよく再現出来たなと感心しました。ホントに高音から低音までのバランス感そのままでスケールアップしています。当然ですが、僕が必要だと思う量の低音は十分に出てます。以下はCDプレーヤーがONKYOのC-1VL、アンプがELEKITのキットの真空管パワーアンプTU-877という組み合わせで聴いた感想です。

[3.まずは感想]
すばらしいのひとことに尽きます!高音から低音までバランスの良い、切れ味の良い音がします。余韻は少なめで切れ込んでくるような音です。スッと現れてスッと消えて行く感じ。キラキラ感も低音の迫力も漂う色気とも無縁という潔さ。そのため音それぞれの聞き取りやすさが際立ちます。それじゃあ「音楽」として聴けないのか?・・というと、さすが名機と言われるだけあって問題なく聴けちゃいます。男・女ボーカルもの良し、電子音楽良し、ピアノ良し、エレキギター良し、弦楽器良し、管弦楽団はちょっとダメかな・・という感じです。

[4.音質とか]
音が固いとか低音が出ないとか聞いていましたがそんなことはないです。ジャズピアノからメタルまで実に幅広い音楽をそつなく(これスゴイ褒め言葉ですよ!)、しかも高い解像度で聴かせてくれます。たしかに若干固めの音に感じるのは、やはり音の響き成分が少ないからでしょうね。これはモニタースピーカーとしての宿命だと思いますが、音それぞれを聞き取れないとモニターとしては失格ですからしかたないですよね。よく言われている低音不足もモニタースピーカーとしては出過ぎると邪魔になるから適度に押さえてあるのではないでしょうか。もちろん贅沢を言えば、包み込まれるような余韻まで表現してくれたら言う事無いんですが、それはモニタースピーカーの本分ではないですしね。

[5.気になる点]
いろいろとCDをかけて聴いてみましたが、かなり万能なNS-1000Mもソースを選ぶようです。オーケストラが苦手なのは先に書きましたが、それ以外にも近年(2000年以降)に発売されたCDで聴きづらいものがあります。特にアメリカ産のハードロックで顕著ですが、音の情報量が多すぎるのか録音のせいなのか分かりませんが、ガシャガシャとまとまって聞こえて持ち味である細やかな再現能力が機能していない感じです。まあ、考えてみればこのスピーカーが最初に発売されたのが1974年ですからその当時の音源をリファレンスにしているはずなので、当時の音源の持っている情報を最大限に引き出すような設計のはずです。最近の情報量多めの音源には対応しきれないのかなと思ったり。ただ、これは繋いでる真空管アンプの能力の限界なのかもしれないので何とも言えませんが・・。

[6.まとめ]
なにしろカバーできる音楽ジャンルが幅広いし、僕の好みのフルレンジっぽいバランスでぎゅっと締まった繊細な音がするのでめちゃくちゃ満足度高いです!フルオーケストラには向かないですが、あまり聴かないので気にしません。それと古い音源(80年代以前)のCDが、今聴いても「良い音」と感じる音で再生される事には本当に驚かされました。また、繋ぐアンプによって全然違う音(バランスが悪くなる場合もある)になる事が確認されましたので、アンプ探しの迷宮に迷い込みそうで怖いです。今の印象では真空管アンプとかアキュフェーズみたいに、色づけの少ない性格のアンプの方が合ってそうな気がします。あとは近頃流行のD級デジタルアンプと合わせるとどうなるのかな・・とか。でも逆に、濃い味付けのLUXMANと合わせるとどうなっちゃうんだろう・・というのにも興味があります。・・・しかし先立つ物がありませんので今は妄想だけ(笑)。

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Comments

こんにちは
YamaYama2017と申します

自分も1983年に購入したNS-1000Mを使い
続けてます

YAMAHA CDX-2200
YAMAHA GT-2000 + MC-3
SANSUI 907MR
TRIO KT-900
等々

NS-1000M以外に長岡式BH D-3MkIIと
YAMAHA NS-10Mも現役バリバリで使用中

クマ殿はNS-1000Mは管弦楽は苦手との
ことですが、当方所有のCDではオーケストラもかなりいけてます
LONDONのアシュケナージ+コンセルトヘボウ管とかTELARCのマゼール+クリーブランド管とかワンポイントマイクかそれに近いセッティングの録音のものはいい感じです
今時のSACDとかは聴いたことないので
CD限定の感想ということで

乱筆乱文失礼しました

Posted by: YamaYama2017 | 01/21/2017 09:57 AM

YamaYama2017様

こんにちは。
反応が遅くてすみません。

NS-1000Mはたま数も多いので、いまだに愛用されている方が多いですね!
これで聞いちゃうと、個性の強いスピーカーの使いこなしで悩むのがばかばかしくなっちゃうのが、問題といえば問題です。
たまたま私の好みの音だったというだけかもしれませんが。

さて、YamaYama2017さんはオーケストラもいい感じとのことですが、やはりアンプ次第だと思います。
ウチでつないでいる管アンプは出力30Wですからねー。
SANSUIの907MRをお持ちなんてウラヤマシイ・・。
他の機器も楽しそうなラインナップです!

実はいち時期話題になったCROWNのD75をNS-1000Mにつないでみたことがあるのですが、全然違う音がしてびっくりしました。
良くも悪くもモニターらしい音なので色気はさっぱりないですが(笑)

最近オーディオにかける時間がとれていなくて寂しいです。
YamaYama2017様も、よきオーディオライフを!

Posted by: ai腹 | 02/17/2017 02:18 PM

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